ロシアの極右、モスクワで初の本格的なデモ
ロシアの祝日である「民族統一の日」の４日、極右勢力が初の本格的なデモと集会をモスクワの中心部で繰り広げた。
このデモ・集会を主催したのは、中央アジアとロシア南部カフカス地方のイスラム系諸民族の移住に反対する「不法移民反対運動」や、欧米によるロシア支配排除を唱える「ユーラシア若者同盟」。この集会の参加者は、黒ずくめの服装の若者を中心に約３０００人。演説も禁止のはずの他民族への排撃一色に染まっている。
彼らの主張は主に次のようになっている。「タジキスタンなどからの移民がヘロインを持ち込み、ロシアの子供たちを害している」「占領者に死を。麻薬密売人に死を。イスラム急進派に死を。ロシアに栄光あれ」、(今年の中国との国境画定でロシアが国境の河川にある島の多くを手放したことに対して)「クレムリンには他国に通じた裏切り者がいる」。
後の行進では、ナチスのかぎ十字の旗を掲げたとして警察が１０人を拘束。また、「許可の３倍を集会に動員した」として主催者２人が拘束されている。
